世の中に数多くある職種の中から、HSPの適職を探すこの企画。
今回は「保険営業」です。
なんとなく仕事内容のイメージがつく方も多いと思いますが、HSP気質が活かせる点はあるのでしょうか?
一緒に考えていきたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
この記事で分かること
- 保険営業の仕事内容
- HSP気質が活かせる点と注意すべき点
保険営業とは
まずは「保険営業」とはどんなものなのかなついて見ていきましょう。
一言で保険営業と言っても、企業によって販売するものや、営業スタイルが異なります。
まずはざっくりとその種類を理解していきましょう。
人々の人生設計に関わる仕事
私たちは生活をする上で、病気や事故、あるいは命を落としたりと、様々なリスクに備えなければいけません。
そのリスクを少しでも軽くするために保険に加入するわけですが、実際には自分の年齢や家族構成、先々の事を予測して保険を選ぶ事は簡単ではありませんよね。
そんな時に相談役となるのが保険営業です。
保険営業は、単に保険を販売するだけでなく、お客様の人生設計そのものに深く関わるお仕事と言えるでしょう。
保険は形がない商材
保険そのものは無形商材に分類されます。
家や車など、目に見える有形商材とは異なり、「将来の安心を販売する」という難しさが保険営業にはあります。
目に見えないだけに、商品に対していかに信頼してもらうかが重要なポイントと言えるでしょう。
保険の種類
保険会社が販売する保険には、様々な種類があります。
分かりやすいものだと、生命保険や、医療保険などがあげられるでしょう。
他にも、自動車や、住宅に関わる保険など様々な種類があり、扱う保険によってそれぞれの専門知識が求められます。
保険会社と代理店の違い
保険を販売する会社も、自社の商品を販売する保険会社と、自社で商品は持たずに代理店として、複数の商品を扱う会社の2パターンに大きく分けられます。
どちらの会社で働くかによって、働き方や稼ぎ方に違いがある点は重要なポイントです。
違いについては後ほどご紹介します。
仕事のやりがいと厳しさ
保険営業は、先ほどご紹介した通り、人や家族の人生設計に深く関わるお仕事の為、時にはお客様の家庭の事情や、収入などを深くヒアリングする機会もあります。
そうしてやり取りをする内に、お客様から信頼を獲得し、最適なプランを提案できた時にはお客様から感謝され、やりがいを感じることができます。
また、成果が給料に大きく反映される会社もありますので、成績が良ければ稼げる仕事という点もメリットです。
反対に仕事には厳しい面もあります。
特に保険会社の営業は、高い目標が課せられたり、成果が伴わなければ給料に大きく影響してしまったりといったことがあります。
実力主義の世界だという事を知っておくと良いでしょう。
保険営業の仕事内容
続いて、保険営業の仕事内容について見ていきます。
勤務する会社によって異なる部分もありますので、一般的なものとしてと捉えてください。
新規営業
まずはお客様を獲得する動きからです。
新規営業は、保険会社と、代理店とでアプローチ方法が異なります。
保険会社であれば、自ら動いて見込み客を獲得する必要がある為、テレアポや飛び込み営業などをする必要があります。
また、人脈を活用して、友人や親戚に対してアポイントを取ることもあるようです。
一方で代理店営業は、自ら営業をかけずに、店舗などに来店されたお客様に対して営業をします。
集客は販売店が行う為、新規開拓のような営業はほとんどなく、営業目標についても、個人でなく店舗ごとに定められている事が多いようです。
ヒアリング
お客様に話を聴いていただける段階になったら、商品をおすすめする前にヒアリングをします。
保険に加入する事を検討している方は、目的がはっきりしている方や、漠然と将来に対して不安を抱えている方など様々です。
ヒアリング時には、家族構成や年収などの現状について、将来をどの様にイメージしているか、どの程度の保障を必要としているかなどを聞き出し、提案する上での材料を集めます。
提案
お客様から十分なヒアリングができたら、保険プランを作成して提案します。
保険会社であれば、自社の商品の中から最適なものを、代理店であれば、提携している様々な保険会社の保険の中から商品を選びプランを作成します。
提案時は、契約してもらう為に、お客様にしっかりと理解してもらう事が必要です。
複雑な保障内容を分かりやすく伝えましょう。
契約
お客様にプランを気に入ってもらえたら、契約へと進みます。
契約に際しては、書類作成や審査なども行う為、専門的な知識が必要です。
アフターフォロー
契約が済んだ後は、定期的な保障内容の見直しや、新しい保険の提案など、お客様に対してアフターフォローをします。
お客様と良い関係が築ければ他のお客様を紹介してもらえる事もある為、契約をいただいただけで満足せず、しっかりと対応していきましょう。
保険営業に求められるスキル
続いて保険営業に求められるスキルを見ていきましょう。
実際には様々なスキルを必要としますが、代表的なものを3点ご紹介します。
①ヒアリング力
お客様に対して最適な保険プランを提案するためには、ヒアリング力が欠かせません。
お客様の現状とニーズを、会話の中から引き出せるよう、質問内容や聞き方を工夫できると良いでしょう。
理想はお客様の期待しているもの以上の提案ができると、信頼を得ることができ、結果売上にも繋がります。
そのためには、一にも二にもヒアリングが重要です。
②接客スキル
保険営業はお客様商売です。
特に個人を相手に営業する場合は、提案内容以上に、お客様に気に入られる事を意識しなければなりません。
そのためには、相手を不快にさせない、最低限の接客スキルが必要です。
③専門的な知識
保険は複雑な商品プランや、契約に関する様々な注意点など、専門知識を要します。
基本的なものは研修などで身につける事ができますが、常に新しい情報を入手するという事も仕事上必要です。
保険営業として働く際には、学び続けなければいけないう点も理解しておきましょう。
HSP気質が活かせる点と注意すべき点
最後にHSP気質が活かせる点と働く上で注意すべき点を見ていきましょう。
自分に合う仕事かどうかを知っておくと、転職時に活かす事ができますので、ぜひ参考にしてください。
HSP気質が活かせる点
まずはHSP気質が活かせる点についてです。
2点ご紹介します。
①お客様のニーズを感じ取れる
先ほどから紹介している通り、保険営業はお客様の現状やニーズに合わせた提案が求められます。
お客様へのヒアリングが不十分だと、的外れな提案になってしまったり、最悪の場合は、その時点でお付き合いが終了してしまう事もありますので、お客様のことを理解する事はとても重要です。
HSP気質であれば、お客様とのコミュニケーションで、細かいところを観察し、感じ取る事ができます。
そう言った事が苦手な方に比べて、苦労する事なく対応する事ができるでしょう。
②丁寧なフォローができる
HSP気質は心配性な部分や完璧主義な部分をもちわせている為、お客様に対して丁寧な対応ができます。
時としてやりすぎになってしまう事もあるかもしれませんが、丁寧な対応をされた方は、悪い気はしないはずです。
結果お客様の評価を高められると思います。
HSP気質が注意すべき点
続いてHSP気質が働く上で注意すべき点です。
こちらは3点ご紹介します。
①ノルマが厳しい保険会社は注意
一般的に保険営業は「ノルマが厳しい」という特徴があります。
特に稼げる事を求人情報でアピールしている企業は、その傾向が強いことを理解しておくと良いでしょう。
ノルマを達成する為には、より多くの見込み客へアプローチしなければならない為、自ずとハードな働き方になります。
働きすぎることが得意でないHSP気質にとっては、注意しなければならない点です。
ノルマについては、保険会社よりも保険代理店の方が、厳しくない印象があります。
チャレンジしたい方は、まず保険代理店の求人情報から見てみる事をおすすめします。
②新規開拓が辛い
保険営業は新規開拓を伴うお仕事です。
特にお客様を持っていない、入社したての時期は、新規開拓が唯一の業務となります。
電話で営業をかけたり、飛び込み訪問をしたりと、HSP気質にとっては、体力的にも精神的にも辛い仕事となりますので、本当に自分にできるかを、よく検討した方が良いでしょう。
③お客様に合わせた働き方になってしまう
保険営業は、個人のお客様に対して営業をすることが多いです。
その為、いざ商談となると、お客様も仕事をしていることが多く、平日や日中の商談が難しい場合がほとんどとなります。
そうなると、自ずと週末や夜の時間に商談することになり、結果的にかなり不規則な働き方となってしまいます。
長時間労働や休みが少ない環境は、HSP気質にとって辛い点となります。
この辺りも保険代理店であれば、ある程度店舗の営業時間に合わせた働き方が可能です。
働き方についても、事前によく確認すると良いでしょう。
まとめ
今回は保険営業について見てきました。
参考になりましたか?
頑張り次第で高収入が見込める仕事である一方、特に保険会社については働き方がハードになるため注意が必要です。
これからチャレンジするのであれば、まずは保険代理店を中心に検討してみる事をおすすめします。