HSPの適職考察、今回は経理事務について考えていきたいと思います。
事務の中でもお金を管理する部署なだけに、どのような仕事内容なのか?HSP気質に向いている点はあるのかなど考えていけたらと思います。
人材業界で様々な企業の仕事を見てきた私の視点も交え、詳しく紹介していきますので、ぜひ転職を検討する際の参考にしてください!
この記事で分かること
- 経理事務の仕事内容
- HSP気質にとっておすすめできる点と注意すべき点
「失敗しない転職」はプロのサポートが必須
おすすめ転職エージェントをご紹介します!
【登録はすべて無料】
①リクルートエージェント
リクルートエージェントのおすすめポイント
- 転職支援実績は累計41万1,000名以上(2017年3月期時点)
- 非公開求人の数は日本最大級
- キャリアアドバイザーの質やノウハウが豊富
リクルートエージェントについて詳しく知りたいという方はこちらもご覧ください。
②doda
dodaのおすすめポイント
- 「転職エージェント」以外に「転職サイト」として求人検索ができる
- 業界2位の豊富な案件数
- 充実の転職支援コンテンツ
dodaについて詳しく知りたいという方はこちらもご覧ください。
パソナキャリアについて詳しく知りたいという方はこちらもご覧ください。
経理事務とは
まずは、経理事務とはどんな仕事なのか確認していきましょう。
なんとなくイメージのつく方も多いかもしれませんが、お付き合いいただけたら嬉しいです。
経理事務は「お金」の管理を行う専門職
経理事務は企業のお金を管理する部署に所属する専門職です。
商品を販売した売り上げの記録や、備品や固定費など自社が支払いをした金額、現金や預金がどれくらいあるかなど、企業活動に関する全てのお金の流れを記録しています。
経理業務はどの企業にも存在しています
会社が事業を行なっていくには、商品を販売して売り上げを確保するのと同時に、きちんと税金を収めないと存続していく事ができません。
経理業務をしっかりと行い、きちんとした会計報告を行うことが全ての企業で求められています。
そのため、企業の大小に関わらず、経理業務に長けた人材はとても重宝されているのです。
経理事務の仕事内容
続いて経理事務の仕事内容を確認していきましょう。
経理の仕事は「日次」「月次」「年次」で分類できる
経理の仕事は大きく分けて「日次」「月次」「年次」と3つの時間軸に分けられ、時間軸ごとに業務内容が異なります。
ひとつずつ細かく見ていきましょう。
日次のお仕事
まずは日次のお仕事からです。
日々の経理業務は、主に下記のようなものがあります。
- 現金や預金の管理
- 経理システムの入力作業
- 伝票の作成・管理
- 経費処理
月次のお仕事
続いて月次のお仕事です。
月次は毎月1回締日がある業務で、下記のようなものがあります。
- 買い掛け金の支払い
- 売掛金の入金確認
- 請求書の発行
- 給与の支払い計算
- 月次決算業務
年次のお仕事
日次や月次だけでも多くの項目があったかと思いますが、年次で対応する業務もあります。
主には下記のようなものです。
- 年次決算
- 税務申告
- 有価証券報告書の作成
企業によって業務範囲が異なります。
企業の規模によって、経理業務の範囲が異なる点も知っておくと良いでしょう。
規模の大きい企業となれば、経理業務だけでもかなりの業務量となります。
そのため経理部などの専門部署が設置されている事が多いです。
反対に、規模の大きくない企業の場合は、人事や総務、営業事務など近い業務を兼務して行っている企業もあります。
「経理がしたくて転職したのに、他の業務のほうがウエイトが高い・・・」
なんていうことがないように、求人をチェックする際には、その業務範囲をよく確認する必要があるでしょう。
経理事務に求められるスキル
ここからは経理事務に求められるスキルについて確認していきましょう。
①簿記の知識
経理と聞くと「簿記の資格」を思い浮かべる方も多いかと思います。
ですが、日商簿記などの資格がないと業務ができないかと言うと、必ずしもそうではありません。
ただ、長い目で見ると確実に簿記の知識は必要となってきます。
資格取得を目指したり、簿記に関する勉強をしたりと、準備をしておくことはおすすめです。
資格を取得する場合は、日商簿記の2級(中級レベル)以上を取得しておくと転職活動を有利にすすめることができると言われています。
②事務処理能力
経理も事務業務になりますので、一般的な事務処理能力は求められます。
具体的には「正確さ」や「スピード」等です。
特に数字を扱う経理事務にとって正確に作業を行うことはとても重要なスキルとなります。
入力ミスがあると、修正するために手間と時間がかかりますので、その点は注意して業務を行いましょう。
③PCスキル
経理業務は、PCで業務を進めることがほとんどですので、PC操作は必須となります。
特別なスキルはあまり必要とされないケースが多い印象です。
最低限基本的なOffice系ソフトが使える程度はスキルを身につけておくとよいかと思います。
④コミュニケーション能力
経理事務は黙々と作業を行うイメージがあるかと思います。
確かに、システムへの入力や請求書の作成など、一人で行う業務ももちろんありますが、全体の仕事はチームで進めることが一般的です。
そのため、他のメンバーと進捗を共有したり、上司に報告をしたりといったコミュニケーションは欠かせません。
他の事務と比べて、特別コミュニケーション能力が求められるわけではありませんが、報告・連絡・相談が普通にできるような、一般的なコミュニケーション能力は必要と認識しておくと良いでしょう。
HSP気質におすすめできる点と注意すべき点
最後に、HSP気質におすすめできる点と注意すべき点について考えていきたいと思います。
HSP気質も様々なタイプがいらっしゃいますので、ご自身の正確に合うかどうかを確認するイメージで参考にしてください!
HSP気質におすすめできる点
まずはHSP気質におすすめできる点からです。
3点ご紹介します。
①慎重に作業をすすめる能力が活かせる
速さはないけど慎重に物事をすすめるHSP気質の特徴は、経理のお仕事に活かすことができるでしょう。
経理で大切なことは、数字に関するミスを極力しないこと。
間違って入力してしまったことがあとから発覚すると、間違った箇所の確認や修正など、大きな手間がかかります。
業務に慣れてくると、それなりにスピードが求められるようにはなりますが、まずは間違えずに慎重に業務をこなすことで、周りからの信頼の獲得を目指しましょう。
②コツコツと作業ができる
入力作業など、コツコツと行う作業がある点もHSP気質に向いている点と言えます。
ご紹介したとおり、人とのコミュニケーションはゼロではありませんが、他の事務と比べると比較的少ない方です。
「事務で働きたいけど対人は苦手・・・」
という方には転職の選択肢としておすすめです。
③細かい点に気付ける能力が重宝される
細かい点に気付けるHSP気質の能力も、経理事務に大いに活かすことができるでしょう。
仕事を進めていく上で、細かい確認をしたり、ダブルチェックを行ったりと、経理部門は様々な間違い防止策を講じています。
そのためチェック時にそういった事に気づけることはとても重要です。
HSP気質の方は、一般的の方が気づけ無いことに対しても気づくことができます。
細かい確認については、「自分が活躍できる!」と思って積極的に参加し、同僚を助けてあげましょう。
HSP気質が注意すべき点
続いてHSP気質におすすめできない点です。
こちらも3点ご紹介します。
①業務量が増える時期がある
仕事内容でご紹介しましたが、経理は日次・月次・年次と業務があります。
そのため、ひと月で見ると日次業務と月次業務が重なる「月末」のタイミング。
1年で見ると日次と月次と年次業務が重なる「決算月」のタイミングが非常に忙しくなります。
HSP気質は、業務量が増えると、途端に力を発揮できなくなる特性を持っているため、気をつけなければならないポイントです。
転職を検討する際は、実際に応募先の企業に繁忙期のタイミングやどのように業務を行っているかなど、「自分でもできそうか」をそれとなく確認すると良いでしょう。
②職場環境が自分に合わないと長く続けることが難しい
業務のほとんどを、所属するチームの中で行う経理のお仕事。
業務内容と同じくらい「職場環境が自分に合うか」という点が、仕事を長く続ける上で重要となります。
HSP気質はその点が特に敏感で、ちょっとしたこともストレスに感じますので注意が必要です。
分かりやすいところでは、人間関係が挙げられます。
一緒に働く同僚や上司がどんな方かは、選考時に職場の見学や面談などを行ってくれるケースもあります。
転職エージェントに相談したり、自ら企業へ問い合わせると事前に把握することができる場合がありますので、確認するようにしましょう。
③ミスが許されないプレッシャーがある
経理は他の事務と比べて、数字のミスが無いように仕事をすすめることに対してプレッシャーを感じます。
実際には全く間違いなく業務を行うことは難しいでしょう。
しかし、間違えてしまったときはチーム総出で間違いを探したり、全体的な修正が発生したりと他のメンバーに迷惑をかけてしまうことがあります。
そのため、「間違いがないように」というプレッシャーは常につきまとってしまいそうです。
HSP気質はプレッシャーのかかった状態を非常に苦手とします。
慣れるまではいつも以上に慎重に作業を行う、自分の判断だけで進めないように周りに協力を依頼するなど、工夫して業務に当たる必要があるでしょう。
また転職を目指す際は、ある程度の規模の企業や、経理業務の体制がしっかりと整っている企業を選ぶなど、ポイントになるかと思います。
まとめ
経理事務についてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
個人的には、HSP気質にとって比較的働きやすい職種としておすすめなのではと思っています。
また、これからスキルを身につける場合についても、経理の知識はどの企業でも重宝されますので、勉強してみるのも良いのではないでしょうか?
今後転職される機会があれば、是非参考にしてもらえると嬉しいです!