どんな人でも言えることことかと思いますが、特に繊細で敏感なHSP気質にとって、どんな職種を選ぶかはとても重要です。
「果たしてHSP気質に適職はあるのか?」をテーマに様々な職種にスポットを当てて考えていきたいと思います。
今回は企画営業です。
人材サービス業の営業として、これまで数百社に取材をしてきた経験や知識と、私自身がHSP気質という事もあるので、参考になるような情報をお伝えできればと思います。
この記事で分かること
- 企画営業とはどんな仕事か
- HSP気質に向いている点、向いていない点
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企画営業とは
まずは企画営業とはどんな仕事なのかを見ていきましょう。
求人サイトでも比較的多い職種ではありますが、いまいちどんな仕事か知らないという方もいらっしゃるかと思います。
企業によって多少仕事内容は異なリますので、一般的なものとしてご理解ください。
仕事内容
企画営業とは営業の1種となりますので、簡単に言うと顧客に対して自社の商品やサービスを販売し、売上を獲得することが仕事となります。
それだけだと一般的な営業職となってしまうのですが、「企画営業」はその名の通りで、企画や提案などの要素が大きいのが特徴です。
ただ商品を販売することだけを目的とせず、自社の商品を通してお客様の問題解決や顧客満足度を高めることがミッションとして課せられており、ミッションを達成するために入念なリサーチを行うマーケティングや、お客様に最適なプラン・運用方法・アフターフォローまで関与するような企画・提案も同時に行うため、幅広い業務を行う職種でもあります。
特に現代はお客様のニーズも多様化しており、多くの営業職で企画提案が求められています。
そのため一般的な営業職との区別が曖昧な部分もありますが、一般的な営業職よりも能動的にお客様に対してアプローチしていく側面が強いということを覚えておくとよいかと思います。
企画営業のメリット
様々な業務がある企画営業ですが、職種としてのメリットはどんなものがあるのでしょうか?
一般的なものを一緒に見ていきましょう。
頑張り次第で稼げる職種
企画営業は比較的給料が高く設定されているケースが多いです。
企業によっては、基本給にプラスして販売数や売上に応じた、インセンティブや歩合が設定されており、実績を上げた分だけ給料に反映されます。
その分仕事は多岐にわたりますが、稼ぎたい思考のある方にはメリットと言えるでしょう。
未経験者の採用枠が多い
営業職全般に言えることですが、未経験者の採用枠が多い事もメリットです。
専門的な知識よりも、コミュニケーション能力やチャレンジ精神などを重視する企業が多かったり、積極的に他業種の経験のある方を採用していたりするケースが多い印象です。
また、営業職は会社の売上に関わる重要なポジションとなりますので、他の職種に比べて教育や研修に力を入れている企業も多い事も理由としてあげられます。
「新しいことに挑戦したい」と思っている方には応募しやすい職種でしょう。
募集している企業が多い
基本的にどの企業でも営業は必要な職種ですので、退職が発生してそのポジションを担う方が少なくなってしまったり、業績が好調なため増員しなければならなかったりする場合は、企業も積極的に募集を行います。
業績を上げる為の重要なポジションになりますので、企業も営業職の採用については重視する傾向が強く、自ずと募集している企業が多くなります。
最近ではお客様のニーズが多様化しており、通り一遍な販売手法では売上を上げることが難しくなってきていることもある為、企画や提案を重視する「企画営業」として募集を出す企業も増えてきている状況です。
企画営業のタイプ
企画営業のタイプとしては大きく分けて2つのタイプがあります。
法人営業
1つ目は法人営業です。
法人営業はその名の通り、企業に対して営業を行います。
特徴としては、お客様の担当者が決裁者でない事があるという点です。
そのため実際に購入いただくまでに複数回のプレゼンを行ったり、担当者・決裁者を含めた複数の方に対して営業を行ったりすることがあります。
どちらかというと一つの提案に対して、じっくりと時間をかけてかたちにしていくイメージが強い営業のパターンです。
個人営業
2つ目は個人営業です。
個人営業は一個人に対して行う営業のことで、こちらは決裁者に対して直接営業活動を行うケースが多い点が特徴です。
一個人に対しての営業のため、法人営業と比べると提案から購入までのスピードが早いものが多いという事も言えるでしょう。
企画営業に求められるスキル
企画営業に求められるスキルについても確認しておきましょう。
大きく3つあげます。
新規開拓能力
企画営業は積極的にお客様へアプローチしていくことが求められます。
すでに商品やサービスを利用されたことがある既存客に対してのフォローや新たな提案はもちろん、新たなお客様を獲得する動きも求められますので、新規開拓能力は必要なスキルです。
能力と言っても特別なスキルは必要なく、どちらかというと数多くの顧客に対してアプローチしたり、根気強く接点を取ったりする行動力が重要となります。
コミュニケーション能力
実際に仕事を獲得するにあたっては、コミュニケーション能力も必要となります。
これは単にお客様を不快にさせないだけでなく、最適なプランを提案する上でも重要な能力です。
コミュニケーションを取る中でしっかりとお客様のニーズを把握できれば、良い提案ができ、お客様の高評価も得られるでしょう。
企画力
お客様のニーズを捉えて、しっかりと形にできる企画力も必要です。
自社で扱う商品で解決できないか、運用方法のフォローの仕方で顧客満足に繋げられないか、業者の協力を仰ぎ新しい事を提案できないかなど、広い視野で企画が立てられると、お客様の期待に答られます。
企画営業としての醍醐味にもなりますので、良い企画を立てられると仕事自体を楽しむことができるでしょう。
HSP気質にとっての向き不向きについて
以上の点を踏まえて、企画営業はHSP気質に向いている職種なのか?はたまた向いていない職種なのか?について考えてみましょう。
HSP気質と言っても様々なタイプの方がいらっしゃるので、紹介するものだけに限らず様々なご意見があるかもしれませんが、参考にしていただけたらと思います。
HSP気質に向いている点
まずはHSP気質に向いている点からです。
3つほどあげます。
クライアントのニーズに敏感に反応できる
人の機嫌や考えている事がなんとなく感じ取れてしまうHSP気質は、その能力を「クライアントのニーズをキャッチする」ということに活かせると思います。
相手のちょっとしたリアクションや、言葉の裏に隠れた真意をしっかりとキャッチすることができるため、おのずと良い提案・企画を立てることができ、お客様の信頼獲得やや売上につなげることができるでしょう。
上手くいっている時は自分のペースで仕事ができる
HSP気質は自分のペースが乱されることを嫌います。
突然の電話やクレーム対応、社内でのやり取りなど、本来自分がやりたいと思っていたこと以外のものが横から入ってくると、突如として本来の力を発揮することができなくなってしまうのです。
これらはどんな職種でも起きますので、なかなか避けることは難しいのですが、営業職については、比較的自分の裁量で仕事ができる部分もあります。
特に結果が出ている時は、自ずと周りからの雑音も少なくなりますので、自分で仕事をコントロールして気分良く日々を過ごすことができるでしょう。
危機管理能力を活かせる
日常の危険を察知することが得意なHSP気質は、その能力を企画営業職に活かすことができます。
お客様に提出する企画書の不備を見つけたり、クレームに繋がりそうなものについては敏感に反応して処理できたりと、その特殊能力を仕事に活かすことが可能です。
その能力はお客様をはじめ、職場の同僚からも重宝されるでしょう。
クリエイティブな能力を活かせる
お客様にとって最適なプランを提案することが求められる企画営業は、クリエイティブな能力も欠かせません。
HSP気質の方は創造したり、深く考えたりすることが非常に得意と言われているため、その力を活かして活躍することが可能です。
HSP気質に向いていない点
続いてHSP気質に向いていない点をあげます。
こちらも3つです。
仕事量が多い
企画営業はどうしても仕事量が多くなってしまいます。
新規開拓・企画・提案・獲得後のフォローなど、一連の仕事の中でも様々な対応事項があり、お客様によって内容が異なります。
更には、突然のお客様対応や社内調整が入ってくることもありますので、一気に仕事が増えてしまい頭が混乱してしまうことについては注意が必要です。
そういった状況はHSP気質が非常に苦手としますので、転職を考える際には注意をする必要があるでしょう。
ノルマがある
ノルマがある点もプレッシャーに非常に弱いHSP気質に向かない点です。
企業によってノルマや目標の立て方はそれぞれですが、中には高すぎるノルマを営業に課すところもあります。
この辺りは転職サイトになかなか記載がない部分になりますが、高収入を謳っている募集についてはその傾向が高いと思われますので注意すると良いでしょう。
また直接の面接時や、転職エージェントを活用すればエージェント経由で確認することも可能です。
転職先を決める前にチェックすることをおすすめします。
新規開拓をしなければならない
企画営業職は多くの場合新規開拓が伴います。
当たり前ですが新規開拓は
- 初対面の方との会話
- 断られることが基本
- 数をこなさなければならい
などHSP気質にとって負担が大きくなってしまいます。
企業によっては工夫して新規開拓に取り組んでいるところもありますので、転職活動時に「新規開拓のスタイルが自分に合いそうか」確認をすると良いでしょう。
また、大手企業や商品に魅力があれば新規開拓がしやすい事もありますので、その企業の業界内でのポジションや、自分が販売したい商品なのかといったポイントも企業選びの際に確認するとよいかと思います。
まとめ
今回はHSP気質にとって企画営業は適職なのか?について考えてきました。
参考になりましたでしょうか?
募集している企業が多いため、チャレンジしやすい職種ではあるものの、HSP気質にとっては自分を苦しめてしまう可能性もありますので、転職を考える際は注意が必要です。
私も営業職のため、ノルマの高さや新規開拓に苦しめられる事が多々ありますが、上手くコントロールできている部分もありますので、なんとか仕事を続けてこれています。
また、営業ならではのやりがい(お客様に感謝されることとか)も感じることが多いので、営業職で良かったと思うことも多々ありますので、悪いことばかりではありません。
是非今後転職を考えた際は参考にしてください。
それではまた。
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